2004年の冬、それまで乗っていたJZZ30型ソアラ(2.5Lターボ、5速MT)があと半年で13年目の車検を迎えようとしてい
ました。最近少しずつエンジンの調子が悪くなっていく(たまにアイドリングでエンストする)のを感じ、たとえ次の車検を
通したところで、さらに次の車検までもたないだろうと考えていました。そこで冬のボーナスで車の買い替えを決意。日ご
ろ新車雑誌をよく読んでいるので、多少の車に対する知識はもっていました。そこで、まずは自分の考えをまとめ、その
知識を元に候補車を選定しました。
まず、自分が購入したい車の特徴は、

1. 新車であること。
2. ミッションがマニュアルであること。
3. エンジンが2Lかもしくはそれに近い排気量であること。
4. それなりにパワーがあり、運転を楽しめること。
5. ボディサイズが5ナンバーかそれに近いサイズであること。
6. 4ドアセダンかそれに近い形状であること。
7. 車のデザインが自分の好みであること。
8. 車両本体価格が300万以下であること。
9. 車両重量が1.5t以下であること。

という感じでした。これを元に候補車の選定にはいりました。まずは思いつく限り車種を並べ、それを自分の知識と印象
だけでふるいいにかけました。

候補車1
ホンダ アコード

形式:CL7
対象グレード:ユーロR
ホンダの高回転までまわるエンジンと、それに6速ミッションはぜひ体験
しておきたい。スタイルも雑誌ではあまり良い声が聞こえてきませんが、
私は結構好みです。ということで候補車に決定。

候補車2
スバル レガシィB4

形式:BL5
対象グレード:GT、GT SpecB
4WDと2Lターボの組み合わせはパワーという意味で魅力的。水平対向と
いう独特のエンジンも経験してみたい。スタイルも私にとってはかなりの
出来栄え。しかも当時BL型が出て間もないということで、まだ走っている
姿を見かけません。いずれよく見るようになるでしょうが、新しい車に人よ
り早く乗れるっていうのは、それはそれで魅力。ということで候補車に決
定。

候補車3
スバル インプレッサ

形式:GDA
対象グレード:WRX
まず、"WRX STiバージョン"をどうするかで悩みましたが、過激すぎるの
ではないかと感じ外しました。ということで対象はSTiバージョンではない
WRX。当時のスタイルは涙目仕様で、個人的にはそれまでの丸目仕様
に比べるとだいぶマシ。この車もレガシィB4同様4WDと2Lターボの組み
合わせ。レガシィB4より安いのでその分いろいろオプションにつぎ込むこ
とができます。ということで候補車に決定。

候補車4
マツダ アテンザスポーツ

形式:GG3S
対象グレード:23S、23Z
スタイルは結構好み。エンジンはカタログスペックを見る限りパワーはな
さそうですが、2.3Lということでトルクで走りそうな感じです。あと候補車
の中では最も価格が低いっていうのが魅力です。その分オプションを選
ぶ楽しみが増えそうです。雑誌での評価が高いこともあり、とりあえず候
補車に決定。

候補車5
マツダ RX-8

形式:SE3P
対象グレード:TypeS
ロータリーエンジンを一度は味わってみたい、というというだけで候補車
に決定。

候補車6
トヨタ アルテッツァ

形式:SE3P
対象グレード:RS200
最後まで悩みました。確かに悪くないのですが、個人的に”この車でないとダメだ”という押しがないんですよね、この車。スタイルは悪くないですが、最近の車と比べると多少古さを感じます。エンジンも雑誌ではアコードユーロRのほうが良いとの評価ですし、車両価格だって安いわけでもありません。ということで、候補車からは外しました。

ということで残ったのは

ホンダ アコード
スバル レガシィB4
スバル インプレッサ
マツダ アテンザスポーツ
マツダ RX-8

の5台です。



選定した車のカタログと実際に車を見るために、最初のディーラー巡りに行きました。

まず最初に向かったのはマツダです。とりあえず候補車のアテンザスポーツとRX-8のカタログをもらい、車を実際に眺め
ます。まずはアテンザ。意外と大きいんですね、この車。雑誌の諸元を見ているときから少し大きいかもという懸念があ
ったのですが、実際に見るとかなり大きく感じます。その分中も広いですが、元々体が小さい私には余裕というより余分
に感じます。それにオーディオデッキが交換できないのもマイナスでした。私はあとでオーディオ系をいろいろいじってみ
たいタイプなので、オーディオデッキが交換できないのはどうしてもマイナス点になってしまいます。しかし、候補車中唯
一の5ドアということもあり、普通でもトランクはかなり広いですし、後席を倒してさらに大きな荷物がつめるという利点もあ
りました。でも、やはり最初に述べた不満点が大きいこともあり、この時点でアテンザは候補車から外しました。次にRX
-8を見に行きます。この車アテンザとは逆に意外と小さく見えます。諸元の数値が大きい(特に横幅)のはフェンダーの
デザインのせいなのでしょう。後席も思ったほど狭くはありません。内装のデザインもかっこいいですし、シートもホールド
性が高く、非常にスパルタンな感じです。ただし、やはりこの車もオーディオデッキが交換できません。あとトランクがめち
ゃ狭いのも気になりました。私はゴルフをするのですが、ゴルフバックが1個入るかどうかっていう大きさでした。でも、も
ともとロータリーエンジンを一度は味わってみたいっていうだけで候補車にあげた車です。とりあえず試乗するまでは外
すまいと考え、後日試乗することを伝え店を後に。

次に向かったのばスバルです。同じくカタログをもらい車を眺めます。まずはレガシィB4。大きさもちょうど良い感じです
し、スタイルも写真以上にかっこよく見えます。内装もいいとは感じませんが、逆にシンプルで悪いともありません。前に
見た車(RX-8)が非常にスパルタンだったので、なおさらそう感じるのかもしれません。全体的に悪い印象を与えるよう
な箇所はありません。はじめて車を間近で見たときの第一印象は、けっこう私の好みに合っているとものでした。次にイ
ンプレッサを見たいと営業マンにお願いしますが、たまたま、いまセダンの展示車がないとのこと。しかし、その営業マン
の個人車がインプレッサのWRX STiバージョンですがどうですか?と勧められました。こちらとしても依存はなくその方の
車を見せていただくことに。ですが、この車意外と中が狭いと感じました。特に後席とトランクは狭いと感じました。レガシ
ィB4の印象が良かっただけに、余計にウィークポイントが気になります。ここでインプレッサとレガシィB4を比較してみまし
たが、価格以外のすべての点においてレガシィB4のほうが好印象です。この時点で、インプレッサを候補車から外しまし
た。後日レガシィB4を試乗することを伝え店を後に。

最後にホンダです。アコード ユーロRのカタログをもらい車を見たいと営業マンに伝えました。が、やはり懸念していたこ
とが起こりました。アコード ユーロRの展示車がない。しかも近隣の同系列ディーラーにもないとのこと。アコード ユーロR
はそれほど売れているグレードではないというのは雑誌に書かれていましたので、試乗車がないというのは予想してい
ました。でも、買うにあたって試乗車がないというのはやはり不安です。営業マンには近隣の県にも試乗車がないか探し
てもらうようお願いし、車自体は他グレードで展示車があるものを参考にすることにしました。やはりアテンザ同様すこし
大きい気がします。でも、運転席に座ってみると意外と大きさを感じません。エンジンは気持ち良いと評判ですし、それに
6速ミッションが加われば、どんな車になるか楽しみです。あと内装のデザインもシンプルで良い感じです。しかし、この
車もオーディオデッキが交換できない点がマイナスです。とりあえず、たまたまこの日無かった無限のカタログをもらうた
め、後日また来ることを伝え店を後に。


少し余談ですが、最近オーディオが交換できない車が増えてきました。たしかに内装のデザインにこだわって統一感を
出すために、1DINや2DINサイズにこだわらないことを否定するわけではありませんが、交換したい人だっているわけだ
し、多少手間がかかっても交換できる手段を残してほしいですね。


この時点で残ったのは、
  ホンダ アコード (ユーロR)
  スバル レガシィB4 (GT、GT SpecB)
  マツダ RX-8 (TypeS)
の3台です。



まずは、RX-8から試乗です。ちょっと話がそれますが、RX-8(TypeS)の試乗車が交渉していた店にはなく、近くの同系
列店(車で15分程度)にあるとのことで、そこまで営業マンの車で送ってもらっいました。そのときの車がアテンザワゴン
でした。そのときの印象は、意外と乗り心地がいいというものでした。乗り心地はどちらかといえば硬い部類に入るのか
もしれませんが、多少の段差を乗り越えても初期の震動が非常にマイルドで不快感を感じません。でも、柔らかくもない
ので旋回時に過剰にロールすることもなく、踏ん張り感があって安心して旋回できるように感じました。サスペンションの
できは秀逸という印象を受けました。で、話を元に戻してRX-8の試乗です。まず、6速ミッションの車にははじめて乗った
のですが、少し戸惑いがありました。やはり日ごろ乗りなれている5速ミッションとは少しギアの選択基準が異なり、少し
ギクシャクする場面もありました。でも、これは乗っているうちに慣れそうです。ロータリーエンジンも初体験でしたが、こ
れには感激しました。震動もなくどこまでも回っていきそうな感覚は、レシプロエンジンとはまた違った印象で、しかも運
転していて非常に面白いエンジンだと感じました。よく雑誌でロータリーエンジンのことを「電気モーターのようだ」と書い
ていますが、なんとなくわかるような気がします。それに運転するときの視線が、そのとき乗っていたソアラとそれほど違
いがなく違和感を感じなかったのも好印象です。とりあえず、他の車も乗ってみてから検討することを伝え、試乗を終えま
した。

次に、レガシィB4の試乗です。この車はGTとGT SpecBの2グレードが候補だったので、両方の試乗車をお願いしていま
した。まず、最初にGT SpecBから試乗しました。まず最初の印象は、トルクが少なくてクラッチ操作が非常にシビアだと
いうことです。特にエンジンの回転数が1500以下だと、かなり慎重にクラッチをつながないとエンストしてしまいます。実
際試乗のときも2回エンストしました。これは少しマイナス点です。ソアラはターボ車とはいえ低回転でもしっかりトルクが
あるので、クラッチを半クラ状態にしてから、アクセルを徐々に開けていくような走り方をしていました。レガシィB4の場
合、少し走り方を変えて、先にアクセルを少しあけエンジンの回転数を少し上げてから、半クラにしないといけないようで
す。あと、視線もソアラよりは少し高めです。でもこれはわかっていたことなので、慣れるしかありません。しかし走り出し
てからの運転は楽しいです。エンジンも2000回転以上では分厚いトルクを発揮してくれて楽に運転できますし、それでい
て結構高回転も元気に回ってくれます。ハンドリングも私には十分なほど機敏に反応してくれます。GT SpecBは雑誌で
は乗り心地が悪いという評価が目に付きましたが、ソアラが硬い足に変えていたこともあって、私ではGT SpecBでもちょ
うど良い感じでした。逆にこれ以上柔らかいと違和感をおぼえそうだったのでGTの試乗はやめて、GT SpecB一本で行く
ことにしました。

最後にホンダに向かったのですが、アコード ユーロRの試乗車は見つからなかったようです。しかし、営業マンから以前
この店でアコード ユーロRを購入した方を紹介するので、その方の車を見ないか?という提案をうけました。全く車を見な
いのも不安ですので、その提案を受けることにして、後日その方とディーラーで待ち合わせました。さすがに運転はしま
せんでしたが、いろいろ見させていただきました。まず、運転席はレカロシートが入っていることもあって、非常にスパル
タンです。このあたりはRX-8と同等と感じました。エンジンルームを見せてもらいましたが、ターボ車にくらべたら結構隙
間が多いですね。アコードは少しフロントヘビーなことが雑誌で書いてましたが、本当にそうなのか?って感じです。エン
ジン音も、大きすぎず小さすぎず良い感じでしたし、燃費もよいとのお話です。



さて、車も見たし試乗もしたし、あとは詳細の詰めとどれにするかを決めるだけです。そこで最初に候補車から外したの
はRX-8でした。エンジンはすばらしいものですし、運転する楽しさも十分あります。でも、私が思っていたよりもずっとス
ポーツカーだったのが購入を見送った理由です。雑誌を見てたときは、もう少し積載性能があるものだと思っていたので
すが、4枚のドアがあるだけで中身はスポーツカーそのものでした。私の中で考える運転の楽しさと積載性能とのバラン
スと、RX-8でのバランスが大きく異なっていたということです。トランクの狭さと後席を2つに分けるあの出っ張りは、私の
中では候補車から外す十分な理由でした。

あとは、アコード ユーロRかレガシィB4かの選択になったわけですが、この2台は購入を前提に見積もりもお願いし、値引
き交渉もぎりぎりまで行いました。正直私の中では、どちらを購入しても後悔しないと感じるくらい気に入っている2台でし
たので、めちゃくちゃ迷いました。最終的にはレガシィB4に決めたわけですが、その決め手となったのが、アコードは試
乗ができなかったのと、オーディオデッキが交換できないことでした。それ以外はすべて私のなかでは互角の評価でし
た。

2004年12月23日無事納車となりました。